琉球新報社 
ゴルフの国内女子ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディーストーナメントへの出場権を懸けたアマチュア選手権大会最終日は25日、南城市の琉球GC（西・東コース6420ヤード、パー72）で決勝ラウンドが行われた。4位でスタートした小潮川せり（宜野座高1年）が70で回り、通算1アンダーの143で優勝した。首位スタートの荒川怜郁（れいか）（中部学院大2年）は144の2位、島袋ひの（カヌチャ）は146の3位、吉﨑マーナ（沖縄カトリック中2年）は同スコアの4位だった。合計ストローク、決勝スコアが同じだった島袋と吉﨑はカウントバック方式で順位が決まった。上位4人は第35回の本戦（3月3～6日、琉球GC）に出場する。
小潮川せり（宜野座高）が3バーディー1ボギーの70で回り、ただ一人、アンダーパーをマークした。小4から出場し続けている大会で初めて本戦出場を決めた。ロングコースでは小学生以来という優勝を手にし、初々しい笑顔が印象的だった。
1週間前からリズム、調子ともに良かったと振り返り「ショットがまとまり、パターにもいい流れが来た」。抜群の安定感で手堅くスコアをまとめ、ホールアウト後の表情からは自信がにじみ出ていた。
8番は8メートルの長い下りのスライスラインを読み切ってバーディー。後半16、17番ではショットが安定し、連続バーディーでスコアを伸ばした。
平均飛距離を20ヤードほど伸ばして220ヤードまで飛ばせるようになり、セカンドショットに有利に働いた。重たいバットを振るといった筋力トレーニングの成果が出た形だ。試合前は「ハーフショットの練習を多めに取り入れた」と好調さを保つ要因になった。
初出場となる本戦で、まず予選通過を目指す。「プロからたくさんのことを学んでベストを尽くしたい」と平常心で臨む。
（大城三太）
