復帰直前の沖縄〈50年前きょうの1面〉1月27日「知事選に大田氏内定」―琉球新報アーカイブから―


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠

 1972年5月15日に沖縄が日本に復帰してから今年で50年。27年間のアメリカ施政権下から脱して「祖国」の日本に戻るカウントダウンが進む中、本土との格差是正、自衛隊配備や米軍基地の取り扱い、ドル―円の通貨切り替え問題、初の知事選など、大きな歴史のうねりに翻弄される島の住民は山積する課題に直面する、そんな時代だった。復帰した後の沖縄の発展を展望しつつも、さまざまな制度変更にさらされる行政と政治。琉球新報の紙面もその歴史の一日一日を刻んでいった。
 

 

 1972年1月27日の琉球新報1面トップは、連日話題の県知事選の関連で「知事選に大田氏内定/自民選対委/屋良氏(革新)と一騎打ち」との見出しで、保守側の候補が決まったことを伝えている。その関連として解説記事で「西銘説得断念で落着」と、人選の経緯も紹介している。

 復帰に伴いドル―円の通貨切り替え問題に関連して「三六〇円レート保証を要求/県労協が決起大会/本土政府の無責任糾弾」と、沖縄側の要望の声の高まりを伝えている。

 

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 琉球新報デジタルは沖縄の日本復帰から50年となる2022年1月から、1972年5月15日の日本復帰に向かう沖縄の様子を日々伝える当時の琉球新報紙面を、琉球新報アーカイブから転載して紹介していきます。