14年ぶりに2円10銭上げで県内ガソリン175円 生活影響懸念


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 経済産業省が26日に発表した県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの価格は、前回調査の17日時点から2円10銭値上がりして175円となった。調査を開始した2004年以降、過去3番目の高値。175円を超えたのは、原油価格が高騰していた08年7月28日以来14年ぶりとなる。産油国の政情不安などを背景に原油価格は上昇傾向にある。

 県内レギュラーガソリン1リットル当たりの過去最高値は08年7月14日の178円90銭で、次に08年7月28日の176円20銭。ハイオクは1円90銭上昇し184円60銭となった。

 県内でも特に離島は販売量が少なく給油所の規模も小さいことから、本島より高値になりやすく生活への影響が懸念されている。県が発表している21年11月の県内レギュラーガソリンの小売価格は、本島平均が171.3円に対し、離島平均は187.2円と15.9円高かった。

 政府はガソリン価格の急騰抑制政策として27日から、1リットルあたり3円40銭の補助金を元売り業者に支給すると発表した。

(中村優希)