高2自殺、第三者委を発足 遺族意向受け再調査


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 部活動の顧問から執拗(しつよう)な叱責(しっせき)を受け、2021年1月にコザ高校2年(当時)の運動部男子生徒が自ら命を絶った問題で、県は26日、遺族らが求めていた第三者再調査委員会を知事部局に設置したと発表した。委員長は古堅豊弁護士、副委員長は琉球大学教育学部教授の上間陽子さんら8人で組織された。調査はこれまでに、県教育委員会が設置した第三者からなる調査チームが結果を公表した。遺族らは、調査期間の短さや調査対象者の選定などに納得せず、県教委から独立した第三者調査機関による再調査を求めていた。

 今回知事部局に発足した第三者再調査委は再度、男子生徒が自死に至った事実経過や、学校や県教委の当時の対応についても考察し再発防止のための提言をまとめる。

 6日には第1回会議が非公開で開催された。今後の会議は遺族の意向も確認しながら、原則非公開となる。開催は月1回程度を予定している。 (嘉数陽)