柔道・沖尚が男女で完全優勝 個人も全階級制覇 全国高校選手権県予選


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 柔道の第44回全国高校選手権県予選会は29日、沖縄市武道館で行われ、男女いずれも沖縄尚学が団体戦優勝を飾り、個人でも全階級を制した。団体は男子が16連覇、女子は17連覇となった。新型コロナウイルス感染症の対策として、全選手が事前に抗原検査を受けて開催された。男女の団体優勝校と個人各5階級の優勝者は3月20、21日に東京・日本武道館で行われる全国高校選手権へ推薦される。


チーム引っ張り制覇に導く 男子73キロ級優勝・宮里
 

男子個人73キロ級決勝 力強い技を仕掛ける沖尚の宮里琉汰(右)=29日、沖縄市武道館(喜瀬守昭撮影)

 団体戦16連覇を成し遂げた沖縄尚学主将の宮里琉汰(2年)は個人戦でもチームメートを鼓舞し、男子73キロ級では優勝でチームを完全制覇に導いた。

 団体戦では後輩がけがを負うトラブルもあったが、「何とか気持ちを切り替えて戦えて良かった」と勝利をかみしめた。

 73キロ級には、今大会5階級のうち最多の10人が出場。準々決勝から登場すると準決勝まで一本勝ちで決勝へ。優勝戦は後輩の浦崎弾との対戦。「よく知っているからやりにくさはあった」と言うが、果敢に技を出し続けた。腰を抱えると、後ろに下がった隙を捉えて大内刈りを放つ。技ありを奪って優勢勝ちにつなげた。

 団体戦メンバーは、3年生がいた頃よりも小粒に。「全国に比べると、体の小ささはこれまで以上。だからこそ組み手が大事になってくる」と課題を見つめる。打開策は体力と組み手を切られない腕の強さ。「練習をこなすしかない。妥協せず組みにいって投げきる、投げ勝つ戦い方をしていきたい」とさらなる成長を誓った。

 (謝花史哲)