そろばん大会、団体で日本一 宮城珠算学校が8度目快挙 浦添


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珠算団体日本一に輝いた(後列左から)石塚楓哉さん、大城蓮香さん、石塚樹さん。フラッシュ暗算で優勝した石塚日向希さん=21日、浦添市の宮城珠算学校

 【浦添】浦添市の宮城珠算学校に通う石塚楓哉(ふうや)さん=港川小1年、樹(いつき)さん=港川こども園=のきょうだいと、大城蓮香(ゆうか)さん=浦添小2年=の3人が昨年12月25日に、オンラインで行われた「全国珠算競技大会 そろばんクリスマスカップ2021」(日本珠算協会主催)の小学2年生以下の部団体で日本一に輝いた。楓哉さん、樹さんの姉の日向希(ひなの)さん=港川小4年=は同大会のフラッシュ暗算競技(小学3、4年生の部)で優勝した。

 宮城珠算学校から団体日本一が出るのは2010年以来、8度目。団体競技は3人の合計点を競うもので、かけ算、割り算、見取り算の3種目で900点満点となっている。優勝した3人の合計点は460点で、練習の時よりは点数が低かったという。3人は「優勝は厳しいと思っていた」と語りつつ、日本一になって「とってもうれしい」と笑みを浮かべた。

 暗算十段の県内最年少記録を持つ楓哉さんは「かけ算が難しかった」と振り返り、暗算八段の樹さんは「見取り算が難しかった。日本一になってうれしい」と語った。暗算九段の大城さんは「優勝が決まった日におばあちゃんの家でごちそうを食べた。おいしかった」とにっこり。

 フラッシュ暗算で優勝した日向希さんは県内初となる珠算八段から十段へ飛び級合格した。3回目の挑戦で初の日本一に輝き「本番が苦手だったが、うまくいって良かった」と喜ぶ。

 フラッシュ暗算小3、4年生の部では、県内から外間そろばんスクール(宜野湾市)の新里飛宙(ひそら)さん=白川小4年、屋比久珠算塾(宜野湾市)の照屋太晴(たいせい)さん=宜野湾小3年=も日本一に輝いた。今大会には全国から1018人が出場。例年は埼玉県で行われるが、新型コロナウイルス感染拡大によりオンラインでの実施となった。
 (吉田健一)