石垣市に医療・IT分野の通信高校 「医学アカデミー」来年開校へ認可申請


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インターネット通信制高校の設置構想を発表する学校法人医学アカデミーの穂坂邦夫理事長(右)=2日、石垣市役所

 【石垣】理学療法の専門学校などを運営する学校法人医学アカデミー(埼玉)の穂坂邦夫理事長は2日、石垣市役所で記者会見し、市内でインターネット通信制高校を設置するため、県に認可申請すると発表した。来年4月1日の開校を目指すという。

 医学アカデミーが設置を目指すのは(仮称)学校法人みずほ学園「瑞穂MSC高校」で、医療・福祉分野のほか、IT分野や観光分野など多様なカリキュラムをオンラインで学習できる高校を目指すという。石垣市内に拠点を置き、年に1回程度のスクーリングを実施する予定。卒業時には普通高校卒業の資格が得られる。

 3月末までに県に学校設置に関する計画書などを提出予定で、順調にいけば来年3月ごろに設置の認可が下りる見込みだという。

 以前から石垣島と交流があるという穂坂理事長は「石垣には他人を受け入れる寛容性があり、排他的でなく温かい。生徒たちはスクーリングで、豊かな自然を肌で感じてほしい」と石垣島で高校設置を目指す理由を話した。将来的には、石垣島を拠点とするインターネット通信制の大学を設置する構想も持っているという。

 会見に同席した中山義隆石垣市長は「開校により多数の来島者による経済効果などが見込まれ、今後の市の発展に資すると考えられることから、かねて高等教育機関誘致を目指してきた。開学に向け連携・協力していきたい」と語った。

 (西銘研志郎)