根強い人気!「元気いっパインクッキー」 宜野座村の弁当屋さんが手作り


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「元気いっパインクッキー」をPRする仲田スミ子さん=宜野座村

 【宜野座】宜野座村惣慶区で、塩分控えめのヘルシー弁当の店「月桃」を営む仲田スミ子さん(同区在住)。1人で手作りする商品は、原材料の良さを生かした飾らない素朴なおいしさが、固定客を中心に根強い人気がある。

 イチゴ狩りで有名になった宜野座村だが「宜野座村に、これこそはという有名な特産品がないので作ろう」と、3年前に思い立った。当時、商工会女性部長だった仲田さんが中心となり、道の駅ぎのざ内でケーキ店「みらいスイーツ」を営むパティシエの山城悟さんに、パインを使用するアイデアなどアドバイスをもらいながら「元気いっパインクッキー」を開発した。宜野座村の魅力ある商品やグルメを推奨する「キラリ☆ぎの座」に第1号として認定された。

 賞金の10万円は材料費、箱、ラベルシール、真空パックの包装の代金に活用した。キラリ☆ぎの座の品評会で、宜野座村と縁のあった「かりゆし」前社長の當山智士さんが「おいしい」と商品を気に入った。自費で10万円を提供してもらったことも運営の大きな助けとなり、「今でも感謝している」と仲田さん。

 「月桃」で菓子製造業の許可も取得し「元気いっパインクッキー」をイベントやホテルなどで幅広く営業・展開していくはずだった。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、現在は仲田さんが1人で手作りをして「道の駅ぎのざ」と「かんなタラソ」のみで販売している。

 仲田さんが発案した「月桃」の看板商品、玄米と小豆を原材料とする「発酵玄米ご飯」も常連客から喜びの声が聞かれ、仲田さん自身も健康面での効能を実感しているという。レシピは企業秘密とのこと。受け皿として使用する月桃の葉は「月桃」の敷地で採れる。問い合わせは(電話)090(9782)9152(仲田)。

(池辺賢児通信員)