【うるま】山芋の重さを競う、うるま市石川前原区の「めーばる山芋すーぶ」の白の部で、山城春美さん(51)が170キロの新記録を打ち立て2連覇を果たした。「師匠」と呼ぶ登川晃昇区長の記録159キロを更新しての優勝に「うれしいのか申し訳ないのか、なんと言っていいのか」と控えめに喜んだ。
大会は例年、公民館横の空き地で行うが、ことしは新型コロナウイルスの拡大を受けて、1月9日に区内の畑で人数を絞って開催した。
掘り起こした時は「大きいのかも分からず、特に何も考えずに出品したら1番だった」と山城さん。登川さんからは、山芋の大きさは畑に足しげく通う“愛の大きさ”に比例することを学び、毎日通い続けたことが勝因ではないかと分析する。追肥に草むしり、カタツムリ取りを徹底した。
大会12連覇の記録を持つ登川さんも「弟子と思っていたが、ライバルとして扱わないといけない」と気を引き締める。記録を超されたことも大変ショックだったという。
登川さんによると、山芋の白で170キロ級は、うるま市産業まつり内で開催される「全沖縄やまいも勝負」でも優勝を狙えるほどの大きさだという。しかし、ことしは惜しくも同まつりが中止となった。「もしかしたら全島チャンピオンにもなれたかもなのに、惜しいことしたね」と登川さんが声を掛けると、山城さんは「来年はもっと大きくして優勝を目指す」と笑顔を返した。
めーばる山芋すーぶのそのほかの結果は次の通り。(敬称略)
▽白の部 2位・山城隆雄(118キロ)、3位・伊差川正文(112キロ)、大物賞・登川晃昇(38キロ)
▽赤の部 登川晃昇(245キロ)
(新垣若菜)