がん診療の対応可能な医療機関一覧を公開へ 北部と宮古、八重山病院が連携協議会


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 がんの診療に関する情報を共有し、診療の向上につなげる第4回県がん診療連携協議会が4日、本島北部と宮古、八重山でのがんの診療をテーマにオンラインで開催された。北部地区医師会病院と県立宮古病院、県立八重山病院で診療が可能ながんについて一覧表にまとめ公開する方向性を確認した。2月中に同協議会ホームページで公開予定。

 公開が検討されているのは、子宮や乳房、肺などの15部位別の各病院の対応状況。それぞれの部位で生じたがんについて、手術や放射線治療、化学療法のうち何がどの病院で対応可能なのかが分かる一覧表の公表に向けて準備をしている。

 2021年から県はホームページで、がんの診療をしている医療機関を公開している。それらの機関は県が定めた条件を満たしたもののみになっており、3病院の掲載数は少ない。

 しかし、3病院は県の基準に達していないだけで、治療を行っているがんの種類は、県が公表しているものより多い。北部や宮古、八重山では「地元でがんの治療はできない」との誤解が生じていたという。

 (狩俣悠喜)