プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは5日、沖縄市の沖縄アリーナで三遠ネオフェニックス(西地区)と今季第29戦を行い、110―77で快勝した。球団のBリーグ連勝記録を16に伸ばし、26勝3敗で西地区首位を維持した。前半は三遠が3点弾などで食らいつくが、連係力だけでなく個々の強さも発揮したキングスが徐々に引き離し、第4クオーターは30得点と圧倒した。元キングスで三遠の津山尚大(北谷中―福岡大大濠高出)、山内盛久(興南高―尚学院国際ビジネスアカデミー出)もプレーした。次節は6日、沖縄アリーナで同カードが行われる。
最終Qでギア上げ圧倒
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首位を独走していても油断のないキングスが高い集中力で常にリードを保った。食い下がる三遠に第4クオーター(Q)はほとんど何もさせず12点に抑えると、攻めては30得点と圧倒した。
第3Qまでハードなプレーを続け、最後は勝ち方にこだわった。最終第4Q。出だしからギアを上げる。ドウェイン・エバンスがシュートを決めると、ジャック・クーリーもゴール下で3人に囲まれながらねじ込む。守りでも強度が増し、クーリーがカットから一気に上がり、パスを受けたエバンスがジャンプシュートを決めた。アレン・ダーラムも続き、5分間で17点を挙げるタフネスぶりを見せつけた。
クーリーはチーム最多の25点を奪い、エバンスとダーラムの3人で71得点とインサイドで強みを発揮。11アシストでゲームメークした並里成やコー・フリッピンらガード陣も連係だけでなく、鋭いパスや突破力で個々の勝負でも上回った。
それでも並里は試合の出だしについて「スムーズに入れなかった」と反省。PFのロバート・カーター一人に32得点を許したことも悔やむ。「あすは入り方とカーターをどう止めるかになる」と貪欲に勝利を目指す。
(謝花史哲)
▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4385人)
キングス 26勝3敗
110―77(26―21,27―20,27―24,30―12)
三遠 4勝26敗
【評】キングスは前半から主導権を握り、常にリードを保持した。前半こそ、要所で3点弾を決められるなど反撃を受ける場面もあったが、ジャック・クーリー、アレン・ダーラム、ドウェイン・エバンスがいずれも20点台に乗せるなど得点力を発揮した。
簡単なゲームはない
桶谷大HC(キングス)の話 三遠はHCが変わり、雰囲気が良くなった。これに対してキングスは前半、静かだった。リードはしていたが、相手を乗せるようなエラーも起きていた。簡単なゲームはない。後半はやるべきことができて集中していたと思う。
できない部分はっきり
清水太志郎HC代行(三遠)の話 首位の相手にチャレンジしたけど、できた部分とできない部分がはっきり見えた。いい時と悪い時、そこがぶれぶれ。最下位にいる理由が浮き彫りになったと思う。