テラスホテルズ連勝ならず 三重に14-28 テンポ速い攻撃に苦しむ ハンド女子


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第20週第1日の5日、女子のザ・テラスホテルズは三重県のAGF鈴鹿体育館で暫定4位の三重バイオレットアイリスと第12戦を行い、14―28で敗れ、連勝はならなかった。通算成績は1勝11敗で順位は10位のまま。テラスは前半、三重のテンポの速い攻撃に苦しみ7―17と引き離され、後半も得点が伸び悩んだ。次戦は11日午後1時から那覇市の県立武道館アリーナでソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと戦う。

三重バイオレットアイリス(18)
 28―14(17―7,11―7)
ザ・テラスホテルズ(2)

 【評】ザ・テラスホテルズは要所で巧みな攻撃を仕掛けたが、決定率が上がらず徐々に点差を広げられた。前半終盤に司令塔の坂本朱里がけがで離脱したこともあり、後半は攻撃の組み立てが安定しなかった。


序盤で崩れ、立て直せず

 プレーオフ圏内の暫定4位を走る三重に、ザ・テラスホテルズは立ち上がりで主導権を握られ、前半でほぼ勝負を決められてしまった。攻撃を組み立てる坂本朱里が途中離脱したことも大きく、立て直せなかった。

 三重の強い圧力に攻めきれず、前半の出だしで5連続失点。中盤にも6連続失点で一気に引き離されてしまい、リズムをつくれない。今季初勝利となった前戦は速攻がはまったが、この日は不発。前半終盤には坂本を欠くと攻撃の組み立てが安定せず、劣勢をはね返せなかった。

 前半は決定率こそ低かったが、バックの樋口怜於奈、ポストの佐藤未来、サイドの江藤美佳らが守備をかわして得点を狙うなど、攻撃の選択肢は徐々に増えている。

 後半にはRBの上地涼奈が強いフィジカルで突破を図り、得点機を演出したり、高さのあるロングシュートを決めたりするなど積極的なプレーが光った。東長濱秀作監督は「バランスがうまくいかなかった」と敗因を整理しつつ、体の強さを生かした上地のプレーなどに期待を寄せていた。

 (謝花史哲)