サッカーの県高校新人大会最終日は5日、恩納村の赤間運動場で男女決勝が行われた。男子は那覇西が3―0で八重山商工に完勝し、2年ぶり15度目の頂点に立った。女子はコザが1―0で美里に競り勝ち、2年ぶり4度目の優勝をつかんだ。2月12日から大分県で開催予定だった九州大会は中止となった。
那覇西、巧みなパスでゲーム支配
那覇西が伝統校の貫禄と力の差を見せつけて圧倒した。新城旭が前半に2得点し、後半には赤嶺琉星が豪快なミドルシュートを決めた。
前半2分、浮き足立った八重山商工DFの隙を突いて新城がたたき込んで先制。15分にはDFからボールを奪い、GKと1対1に。切り返して、左足で2点目を蹴り込んだ。赤嶺は後半8分、中央左寄りの位置から駄目押しとなる3点目を決めて勝負を決定付けた。
相手のプレスを手玉に取るようにパスでゲームを支配した。前半は左サイドへの展開で猛攻を仕掛け、相手の体力を徐々に奪った。前後半を通して守備からパスをつなぎ、ゲームを組み立てた。
外間達也主将はゲーム前から声を張ってムードを和らげつつ、チームを鼓舞した。「昨年は無冠で終わってしまい、重圧も感じていた。1試合勝つごとにチームが成長できているのを感じた」と手応えを語る。唯一、競り合いとなったのは準決勝の西原戦。選手権優勝チームを2―1で退けた。
「自分たちの代はインターハイ、選手権を取って3冠を達成したい」と自信をみなぎらせた。
(大城三太)