卓球、アスティーダ快勝 東京に3-1 宇田2勝で立役者


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第4マッチ スマッシュを決めるアスティーダの宇田幸矢=7日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは7日、沖縄市の沖縄アリーナで木下マイスター東京と対戦し、3―1で勝利した。通算成績は4勝10敗。東京は3選手がコロナ陽性判定を受け欠場した。

 第1マッチダブルスは有延大夢・宇田幸矢が2―0で田添健汰・藤村友也を退けた。第2マッチシングルスは濵田一輝が3―0で鈴木颯を破った。第3マッチシングルスは吉村真晴が2―3で松島輝空に敗れた。第4マッチシングルスは宇田が3―2で野田颯太に競り勝った。

 次戦は8日午後7時から同アリーナで岡山リベッツと戦う。

宇田、シングルス劣勢からねじ伏せる

 この日、客席から一番の視線が送られたのは第3マッチシングルスの琉球の吉村真晴と14歳、中学生の松島輝空(そら)の対戦。

 第1ゲームから、松島の積極的な攻めが吉村を襲った。鋭く変化するサーブや、フォアとバックを瞬時に打ち分ける俊敏さを備えた攻撃で2ゲームを奪われた。しかし吉村は追い込まれながらも、持ち前の粘り強さで巻き返しフルゲームへと持ち込んだ。

 6―6からスタートの第5ゲーム。立ち上がり、吉村は巧みなサーブや力で押して2連続得点を挙げた。しかし、その後に4連続得点を許し最後は9―11で勝利を逃した。「それまでなかった上回転のサーブが来てあせった。全体を通して後手に回ってしまった」と振り返った。

 第4マッチシングルスの宇田幸矢も第5ゲームまでもつれ込んだ。第3ゲームまではレシーブで苦しみ、1―2と押された。しかし、常に攻め続ける姿勢を崩さず、バックの切れ味がさえた次のゲームは大差で奪うと、最終ゲームの最後は打ち合いでねじふせた。単複を制した宇田は「勢いの付く勝利になった」とファイナルに向け巻き返しを誓った。

 張一博監督は「シングルスでは苦しい展開もあるが、それを乗り越えることができている」と信頼感を口にした。
 (大城三太)


▽男子

琉球(17) 3―1 東京(39)

▽女子

神奈川(13) 3―2 トップ名古屋(14)