アスティーダ3連勝 18歳の濱田、値千金の勝利「チーム一丸で魂こもった」


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琉球アスティーダー岡山リベッツ ビクトリーマッチに起用され、チキータで攻めるアスティーダの濱田一輝=8日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城三太撮影)

 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは8日、沖縄市の沖縄アリーナで岡山リベッツと対戦し、ビクトリーマッチの末に3―2で勝利した。3連勝とし、通算成績は5勝10敗。第1マッチダブルスは有延大夢・宇田幸矢が2―1で田添響・森薗政崇に競り勝った。第2マッチシングルは吉村真晴が1―3でハオシュアイに敗れた。第3マッチシングルスは宇田が3―2で谷垣佑真に粘り勝ちした。第4マッチシングルスは濱田一輝が0―3で森薗にストレート負け。2―2で並び、1ゲームで勝敗を決するビクトリーマッチは濱田がハオシュアイを11―7で破った。次戦は10日、埼玉県の和光市民文化センターサンアゼリアでTT彩たまと対戦する。

 18歳の濱田一輝が1ゲームで勝負を決めるビクトリーマッチで値千金の勝利を挙げた。サーブで相手を攻略し2点を先取すると一度もリードを許さず。「直前まで試合をしていたので体が温まっていた。1本目は横回転系、2本目はロングサーブで攻めた。最後までサーブが効いていた」と先手必勝で勝利をつかんだ。

 10―4と追い込んだ後に、3連続得点を許したが最後はフォアの強打でねじ伏せ、チームの3連勝を呼び込んだ。試合後のインタビューで「仲間から『思い切って楽しんでこい』と声掛けされたが全然楽しくなかった」と語り、会場の笑いを誘った。

 試合直前に監督から指名され「第4マッチであっさり負けていたので、取り戻すチャンスだと思った。負けは忘れて気持ちを切り替えて臨んだ」と精神力の強さを発揮した。

 高知県出身で愛工大名電高3年生。年明けからチームに合流した。2021年の全日本選手権ジュニア男子で優勝の実績がある。張一博監督は「想像以上の活躍だった」と褒めたたえた。

 チームは宇田幸矢が昨日に続いて単復で勝利。その勢いをつないで期待に応えた濱田は「チーム一丸で魂がこもったゲームになった。会場の応援が後押ししてくれた」と勝利の味をかみしめた。
 (大城三太)


 ◇卓球 ノジマTリーグ(8日・沖縄アリーナ)
▽男子
琉球(20) 3―2 岡山(25)