普天間PFOS、沖縄県が初のボーリング調査 22年度実施、汚染源特定へ


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米軍の処理水放出を受け、宜野湾市下水道施設課が水を採取した地点。国の暫定指針値の13倍を超すPFOS、PFOAが検出された=21年8月、宜野湾市伊佐(市提供)

 米軍普天間飛行場周辺で有害な有機フッ素化合物「PFOS」などが高濃度で検出されている問題で、県は8日、汚染源を特定するため、2022年度に初めて周辺のボーリング調査をする方針を明らかにした。

 県によると、複数箇所で地質や地盤を調べ、地下水位を測定。立ち入り調査ができない飛行場内の地下水の流れを推定する。

 飛行場下流側の川や湧水では、日本の暫定指針値を超えるPFOSなどが検出され、県は泡消火剤などに由来する物質が飛行場内で地下に浸透し、地下水によって下流に到達するとみている。専門家会議で、ボーリング調査の必要性が指摘されていた。
(共同通信)