南部土砂206議会可決 全国 不使用求める意見書


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県に開発の届け出が出されている糸満市米須の土砂採掘予定地=3月17日、糸満市米須

 戦没者の遺骨を含む本島南部の土砂を採取しないよう求める意見書を可決した地方議会が9日時点で206議会となり、全国の都道府県・市区町村議会数の1割を超えた。意見書可決を働き掛ける遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」が集計した。具志堅隆松代表は「ここまで広がるとは思っていなかった」と喜んだ。

 意見書を可決したのは県内30議会、県外176議会。審議中の議会もあり、さらに増える見込みだ。具志堅代表は、土砂が辺野古の埋め立て工事に使われる計画が明らかになったことを受け、昨年7月から全国の議会に意見書可決を促す要望書を送付している。都道府県ごとの戦没者数を添付し、土砂採取の問題をそれぞれの地域で考えられるよう工夫した。
 (稲福政俊)