玉城デニー知事が米軍基地問題について講演する「トークキャラバン」で9日夜、神戸市向けのオンライン配信が行われた。講演で玉城知事は那覇港湾施設(那覇軍港)で米海兵隊が航空機飛来を伴う訓練を始めたことに触れ「従来あり得なかった基地の使われ方だ。『許されない』と日米両政府に突きつけたい」と訴えた。
玉城知事は米軍が7日に訓練開始を発表し、8日から始めた経緯などを説明。「米軍はある日突然通告し、ある日突然乗り込んでくる。一般県民、国民の暮らしや生活がかかった重大な局面にいつでも転じる」と、沖縄だけの問題にとどまらないことを強調した。
この日のトークキャラバンは関西地方の市民運動や識者、メディア関係者なども交え、辺野古新基地建設の問題点などを議論した。
玉城知事は神戸市議会が新基地建設について国が県との対話を求める意見書を可決したことに「心強く思う」と語った。
(塚崎昇平)