沖縄泡瀬干潟にクロツラヘラサギ20羽


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泡瀬干潟に飛来したクロツラヘラサギ=3日、沖縄市(屋良朝敏さん提供)

 沖縄市の泡瀬干潟で3日、クロツラヘラサギ20羽が羽を休める様子が確認された。撮影した博物館カフェ「ウミエラ館」元館長の屋良朝敏さん(72)によると、同館からの観察ではこれまで15羽の飛来が最多だったという。

 クロツラヘラサギは、環境省レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。同日は長いくちばしで毛づくろいする様子などが見られた。追跡調査のための標識を付けている個体もいた。普段は沖合の埋め立て地にいることが多いが、雨の日には泡瀬干潟によく飛来するという。屋良さんは「繁殖地から数百キロも渡って来る渡り鳥を歓迎し、大切にしたい。泡瀬干潟をラムサール条約に登録し、世界に発信できるといい」と話した。  (宮城隆尋)