ヤングケアラーって何?「認識不足」の学級担任3割 「状況把握せず」も16% 沖縄県調査


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 「ヤングケアラー」の概念の認識について「知っている」は71・8%だった。一方で「初めて知った」が11・6%、「聞いたことはあるが、具体的には知らない」が16・6%で、認識不足が全体の約3割を占めた。

 ヤングケアラーの概念を「知っている」と回答した学級担任は、中学で75・3%、高校で75・0%だったのに対し、小学5・6年では64・3%と認知度に開きがあった。

 「担任する学級に、ヤングケアラーと思われる子どもがいるか」という問いでは、「いない」が最多の43・5%。「現在いる」が22・2%、「現在はいないが、過去にいた」が17・7%と続いた。一方で、「把握していない」が16・5%となった。

 回答者の3割はヤングケアラーを初めて認識した、または具体的には知らないとしており、未回答の学級担任からは認知度の確認ができていないことから、県は「継続的な啓発が必要」とする。次年度には児童生徒を対象に実態調査を行い、関係機関向けに研修を実施するなど、支援策について検討を進めるとしている。

 (吉田早希)