【石垣】石垣市と沖縄弁護士会は8日、災害時の法律相談業務などに関する協定を結んだ。沖縄弁護士会が県内市町村との間で災害時の協定を結ぶのは初めてで、災害発生時に弁護士を派遣し、被災者の法律相談にあたる。このほか、裁判所を介することなく当事者が和解協議で解決する「裁判外紛争解決手続き(ADR)」の実施の検討も進める。
協定は災害発生時の被災者、被災地支援が目的で締結された。台風や地震、津波といった自然災害などの発生時に、被災した市民らの法律相談を受け付ける。相談料は無料で、市は市民への広報などにあたる。
また、弁護士が仲介役となって当事者間の紛争を解決するADRの設置も検討する。
沖縄弁護士会の畑知成会長は本紙の取材に「大災害が発生してから法律相談の態勢をつくるのは難しい。平時から市と情報共有を図り、災害発生時に対応していきたい」などと語った。
(西銘研志郎)