琉球新報社 日本ハンドボールリーグ（JHL）第21週第1日の11日、那覇市の県立武道館アリーナで男子の琉球コラソンと女子のザ・テラスホテルズがホーム戦を行った。コラソンは暫定1位の豊田合成に27―32で敗れた。暫定2位のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと戦ったテラスは15―32で完敗し、両チームともホーム戦勝利はならなかった。コラソンは5連敗で通算成績は2勝13敗1分けで10位のまま。テラスの通算成績は1勝12敗で10位。大城章監督（那覇西高―早大出）が指揮するソニーSCは今季10勝目を挙げた。豊田合成は津波古駿介（興南高―東海大出）が出場。次戦はコラソンが13日午後1時から湧永製薬、テラスが同日午後3時半から大阪ラヴィッツといずれも兵庫県の明石中央体育会館で対戦する。
ソニーセミコンダクタ（21）
32―15（22―4,10―11）
ザ・テラスホテルズ（2）
【評】テラスホテルズはソニーSCのテンポの速い攻撃に圧倒され、前半だけで22失点し圧倒された。後半はLB江島朋夏を中心にボールが回りだし、得点を伸ばしたが、前半の失点が響き、追い上げは遠く及ばなかった。
前半の崩れ戻せず
司令塔の坂本朱里が抜けた穴は大きかった。ザ・テラスホテルズは序盤から一気にソニーSCに攻め立てられる中、攻撃のリズムが合わず、得点が遠い。前半はわずか4点にとどまり、ほぼ勝負を決められてしまった。
坂本は前戦で足を負傷し、欠場。代わりに、得点源だった樋口怜於奈がコントロール役を担ったが、高さと強さのある相手の守備になかなか得点機をつくれない。
攻撃のリズムの悪さは守りにも大きく影響した。逆速攻を何度も許すなど、相手に自由に走り回られた。5点連取などで畳み掛けられた。
後半は前半途中から投入された江島朋夏を中心に素早い攻撃を展開し、徐々に流れを引き寄せた。22分には江島から縦に守備の間を抜くパスに樋口が合わせるスカイプレーで10点目を奪って一矢報いた。江島も3得点と躍動した。
しかし前半の失点が重く、敗北感を突きつけられる試合となった。中山朋華主将は「前半に相手にびびって何もできないスタートになった。ホーム戦で本当に申し訳ない。今後やれることをしっかりやっていきたい」と自らを奮い立たせるように語った。
（謝花史哲）
速攻にやられた
東長濱秀作監督の話 ポストの技術の高さや攻撃で手詰まりになってからの速攻に前半やられてしまった。トレーニングしてきたことを出そうとしたが、前半すぐに出せなかったのは残念だ。反省材料ばっかりだった。
