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将棋の藤井聡太四冠=竜王・王位・叡王・棋聖=(19)が渡辺明王将(37)に挑戦した第71期王将戦7番勝負第4局は11、12日、東京都立川市で指され、114手で後手の藤井四冠が勝ち、4勝0敗で王将を奪取し五冠になった。19歳6カ月の5タイトル保持は最年少で史上4人目。八大タイトルの過半数の五冠を獲得し、全冠制覇が視野に入ってきた。
これまでの最年少は1993年、羽生善治九段(51)の22歳10カ月だった。五冠は故大山康晴15世名人、中原誠16世名人(74)も達成。羽生九段はタイトル戦が七つだった96年に全冠制覇を成し遂げた。
藤井新王将は7度タイトル戦に出場し、全て制している。2022年度は五つのタイトル防衛を戦いながら、王座戦と棋王戦で挑戦者を目指す。名人戦(7番勝負出場の最短は23年度)以外の最大七冠の可能性がある。
昨年は棋聖と王位を初防衛し、叡王を奪取。続く竜王戦7番勝負で豊島将之九段(31)を破り、最も若い四冠になった。
愛知県瀬戸市出身。16年、最年少の14歳2カ月でプロ入り。17年にはデビューから無敗で最多の29連勝を成し遂げた。詰め将棋を得意とし、圧倒的な終盤の力を持つ。
渡辺前王将は、名人と棋王の二冠に後退した。
(共同通信)