接種券、26市町村発送 64歳以下、多くが前倒し コロナワクチン3回目


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 新型コロナウイルスの3回目ワクチン接種で、県内41市町村のうち26市町村で64歳以下への接種券の発送が始まった。オミクロン株の拡大で政府が接種間隔を6カ月以上に前倒し可能としたことを受け、多くの市町村では前回の接種から6カ月たった対象者に順次接種を進めている。未発送の15市町村も2月14日から3月にかけて発送を予定している。

 政府の方針に準じて接種間隔も、那覇や宜野湾など多くの市町村が6カ月に短縮した。南城や渡名喜など一部市町村では、7カ月や8カ月以上としている。

 モデルナ製とファイザー製の2種のワクチンの取り扱いに関しては、小規模離島や北部地域ではこれまで通り、ファイザー製のみとするところもある。集団接種はモデルナ製、個別接種はファイザー製とする自治体やどちらの選択も可能とするところもあり、取り扱い状況は異なる。

 両ワクチンを取り扱う市町村の担当者からは、従来使用してきたファイザー製の人気が依然として高いため「モデルナの予約が埋まりにくいのが課題だ」との声が上がる。偏重を回避するため、「一日でも早く接種したい住民にはモデルナが打てる個人クリニックを案内する」といった方法を取る自治体もある。

 各市町村は、3回目接種と並行して、未接種者への呼び掛けも引き続き行っている。政府は初回接種(1、2回目接種)の終了予定日を2022年9月30日までとしている。 (新垣若菜まとめ)