東浜、開幕ローテへ順調 規定投球回達成目指す


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紅白戦で登板したソフトバンクの東浜巨。節目の10年目での開幕に向けて順調に準備を進める=11日、宮崎県(福岡ソフトバンクホークスInstagramより)

 プロ10年目の節目を迎え気持ちを新たに、ソフトバンクの東浜巨(沖縄尚学―亜細亜大出)が開幕ローテーション入りへ順調に準備を進めている。

 昨年は右肩の故障などで準備が遅れ、先発として思うような投球回数を全うできなかったことを強く反省する。開幕に向け「まずはけがをしないこと。練習ではやりたいことがある程度できている。これからの実戦形式でどんどん上げていきたい」と着々とトレーニングをこなす。

 常に優勝争いしてきたチームは昨季、8年ぶりのBクラスに沈んだ。「試合を作れなかったのが多かった」と先発の一角として責任を痛感。再びリーグ優勝に貢献するため規定投球回の達成、2017年以来の2桁勝利を個人の目標として掲げる。

 完投も18年を最後に遠ざかる。20年こそ開幕投手を務め9勝したが、終盤に右肩を痛め、オフには新型コロナウイルスにも感染し、その影響で昨年は出遅れた。準備不足は否めず、先発登板は5月下旬。14試合に登板し、4勝4敗でシーズンを終えた。

 先発は「長く投げることを求められている。そこを目標に体を作り、任された仕事をやらなきゃと毎年思っている」。それだけに肩の状態が「尾を引いた」という昨季は「その中でも、もっとやれることがあった。反省しかない」と振り返る。

 準備の大切さを再認識しており、「コンディションに気をつけてオフを過ごした」。キャンプでは長いイニングを投げきる力をじっくりと整え、挽回を目指す。

 チームには今年から県出身で同い年の又吉克樹が加入した。プロ入り後の交流で「同じユニホームでできたらいいよね」と話していたという。先発としてマウンドは譲りたくはないが、嘉弥真新也も含め「どこかで県勢リレーができたら。ファンもうれしいと思う」と、頼もしい仲間とともにチームの浮上を誓う。(謝花史哲)