那覇軍港訓練、米軍ヘリ相次ぎ飛来 市民ら中止求め抗議


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飛来した米軍のCH53E大型輸送ヘリに乗り込む武装した米兵=12日午前11時3分、那覇軍港(ジャン松元撮影)

 米海兵隊が沖縄県の那覇港湾施設(那覇軍港)で8日から実施している訓練で、12日は午前中に米軍普天間飛行場のCH53E大型ヘリコプターが相次いで飛来し、待機していた兵士らを乗せて離陸する様子が確認された。

 米軍機の飛来は8日、9日、11日に続いて確認された。12日は午前11時ごろまで、約30分間隔でCH53Eが1機ずつ飛来し、荷物を持った兵士10~15人ほどが乗り込んだ。

 米海兵隊の発表では訓練期間は13日までだが、12日午後には、軍港内で私服姿の米軍関係者らが有刺鉄線などの訓練資材を片付け、トラックに載せる様子も見られた。

 軍港周辺では市民団体による集会が開かれ、「訓練を中止せよ」などと抗議の声を上げた。参加した60代女性は「わざわざ軍港内でやる必要がある訓練にも見えない。なし崩しに勝手な利用が恒常化している」と語った。 (當山幸都)