男子は知念・座波(玉城)、女子は伊芸・知念(東風平)が優勝 県中学校新人ソフトテニス


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 ソフトテニスの第66回県中学校新人大会(県ソフトテニス連盟主催、県中学校体育連盟、琉球新報社共催)最終日は12日、那覇市の奥武山庭球場で個人戦が行われた。男子は団体戦でも頂点に立った玉城の知念優毅・座波晃也ペアが4―1で同校の照屋盛麻・大城和之真ペアを退け、優勝した。女子も団体戦で優勝した東風平の伊芸美桜・知念歩美ペアが同校の宮里愛凛・金城朱里ペアを4―2で下し、頂点に立った。


攻め抜き、後輩下す 知念・座波 盤石な強さ見せる
 

男子決勝 フォアで打ち返す玉城の座波晃也(手前)と知念優毅ペア=12日、那覇市の奥武山庭球場(ジャン松元撮影)

 知念優毅・座波晃也が盤石な強さを見せた。予選、決勝リーグから快勝ペースで試合を進め、決勝戦では同じ玉城の先輩後輩対決となった。相手は1年の照屋盛麻・大城和之真。普段から練習を共にする相手で「(小学校の)ジュニアの時からよく知る後輩」(座波)という。

 「守り」のプレーを中心に試合を進める照屋・大城に対し、知念・座波は「攻め」に重点を置く。知念の力強いサーブと、座波の得意とするスマッシュは相手のペースを乱し、勝利へ導いていった。

 座波は「(知念の)安定した強いサーブで調子よく(スマッシュを)決めることができた」と語る。同校の藤澤慎悟外部コーチは「座波の抜群の決定力で攻めるところと、知念のバックハンドストロークは見事だった。コロナ禍で練習不足だったが、互いをよく知る連係プレーが、優勝につながった」と納得の表情を見せた。

 2人は3月の県選抜の九州大会にも出場する予定だ。宮城は「前回は、2回戦で福岡の中学校に惜敗したので、勝ち進んでいきたい」と前を見据えた。

 (金城実倫)
 


絶妙なサーブと執念実り勝利 伊芸・知念
 

鋭く打ち返す東風平の知念歩美(右)と伊芸美桜(ジャン松元撮影)

 団体戦ではミスのない安定的な試合を展開し、優勝へと導いた東風平の伊芸美桜(1年)と知念歩美(2年)。相手と競り合った個人戦は、2人の武器となるカットサーブと戦略の練り直しが勝利につながった。

 決勝は同校2年の宮里愛凛・金城朱里との対戦。序盤は一番よく知る相手のペースにのみ込まれた。試合中「自分たちのリズムでボールを返していこう」と話し、気持ちを入れ替える。

 第3ゲームでは度重なるジュースの末逆転。最終ゲームでは流れをつかみ、絶妙なカットサーブと素早い打ち返しで相手のリズムを崩し、勝ち切った。「強気で絶対に負けない」「勝つことしか考えていない」という2人の執念が実った。

 (金城実倫)