テラスホテルズ惜しい黒星 最多25点でも終盤崩れる 大阪ラヴィッツに25-27 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第21週第2日の13日、兵庫県の明石中央体育会館で男子の琉球コラソンは暫定7位の湧永製薬と今季第17戦を行い、31―29で激戦を制して勝利を挙げた。連敗を5で止め、6試合ぶりの白星。通算成績は3勝13敗1分けで一つ順位を上げ9位となった。女子のザ・テラスホテルズは今季第14戦で暫定9位の大阪ラヴィッツと対戦し、25―27で惜しくも敗れた。3連敗で通算成績は1勝13敗。順位は10位のまま。コラソンは17―17で折り返した後半、中盤から流れをつかみ、着実に得点を重ねて粘る湧永の追い上げを振り切り勝ちきった。テラスも前半同点に持ち込み、後半は先行し続けたが、最終盤の勝負どころで速攻など連続失点を許し競り負けた。次戦はコラソンが19日午後1時半から長崎県の佐世保市東部スポーツ広場体育館でトヨタ紡織九州、テラスが同日午後1時から沖縄県立武道館アリーナでHC名古屋と対戦する。

 最後の勝負どころで巻き返されてしまった。同点で迎えた後半。立ち上がりから主導権を握り続けていたザ・テラスホテルズは、残り7分で連続5失点を許し一気に逆転され、3点追う立場に。ここから踏ん張り2点連取で追い掛けたが、あと一歩届かなかった。

 持ち前の守りからリズムをつくるなど全体的にはテラスの流れだった。パスコースを読んだカットからの速攻が決まり、バックの樋口怜於奈や上地涼奈がパス回しからのカットインを何度も仕掛ける。さらにはバックへの警戒の裏を突き中山朋華のポスト攻撃もはまった。樋口、上地はそれぞれ6得点。課題だった得点力で、今季最多の25点に伸ばした。

 しかし出ずっぱりの樋口と上地の運動量が落ちたところで、大阪は元日本代表の藤井が巧みにシュートを決めるなど終盤での試合運びで上回られた。

 負けはしたが、ソニーに大敗してから中1日での奮闘に東長濱秀作監督は「よく立て直した。経験の差が出たが、納得できるゲームだったと思う」とうなずいた。惜敗に悔しそうな樋口は「負けはしたけど自分たちの試合はできた。次こそホーム戦での勝利を挙げたい」と前を向いた。
 (謝花史哲)


大阪ラヴィッツ(5)
27―25(13―13,14―12)
ザ・テラスホテルズ(2)

 【評】ザ・テラスホテルズは、バックの樋口怜於奈や上地涼奈が要所で得点を決め、中山朋華のポスト攻撃もはまった。守りではGKの田口舞が好セーブを連発し、後半はリードを続けたが、残り5分で逆転を許し、巻き返されてしまった。