バレーボール九州中学選抜県大会 男子は宮里中が初優勝、女子はセット率で与那原中が頂点に


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宮里―美東 第2セット、スパイクを決める宮里の比嘉晃跳=13日、西原町民体育館(大城直也撮影)

 バレーボールのOTV杯第39回九州中学校選抜優勝大会県大会最終日は13日、西原町民体育館で4強リーグ残りの試合を行い、男子は宮里が3勝し初優勝した。女子は2勝1敗で3校が並んだが、セット率で与那原が初の頂点に立った。男子2位は美東、女子2位は具志川東だった。男女の上位2チームは京王観光カップ第39回九州中学校選抜優勝大会(3月、宮崎)の出場権を得た。

<男子宮里>1年生比嘉、光る得点力

 2勝同士で迎えた宮里と美東の対戦。両チームともエースが奮闘し、1―1で第3セットを迎えた。

 序盤こそ競り合ったが、宮里はゲームカウント6―5から仲筋正倭のアタックなどで4連続得点を挙げる。一気に流れをつかみ12―7からは、セッター仲宗根琉樹のコートのスペースを突いたサービスエースなどで6連続得点を挙げ、一気に引き離した。トスワークでもチームを引っ張った仲宗根は「仲間を信じて、打ちやすいようにトスを上げた」と、安定したボールを供給し続けた。

 喜納靖一朗主将は「2セット目を落としてあせりもあった。楽しみながら、思い切りプレーしようと呼び掛けた。サーブがいい所に入り、流れに乗ることができた」と胸を張った。

 大会を通しては、1年生エースの比嘉晃跳(あきと)の得点力が光った。チャンスボールを対角線上にたたきつけて得点を重ねた。「コースをきちんと狙って打てた」と流れを引き寄せ、不利な体勢でもボールをスペースに流し込みゲームをつないだ。チームは九州でも優勝を目標に置く。比嘉は「一戦一戦全力を尽くす」とエースの自覚を胸に挑む。
 (大城三太)

<女子与那原>1試合ごとに成長 練習重ね、課題克服
 

与那原―南風原 第2セット、ブロックに跳ぶ与那原の(左から)謝敷姫花、大城里緒

 2勝1敗で3校が横並びとなったが、セット率で上回った与那原が初の栄冠をつかんだ。

 新垣美野(よしの)監督は「4強リーグで戦えていい経験になる、ぐらいの考えだった。優勝すると思っていなかった」と少し驚いた様子。「身長も高くないし、レシーブがうまい訳でもないが、みんなで点を取ることができた。一試合一試合重ねていくうちに見違えるように成長した」と選手の成長ぶりを褒めた。

 この日は南風原、石垣第二にストレート勝ち。ゲームキャプテンの板良敷花怜は「昨日の具志川東戦は、ぐだぐだだった。今日はしっかり立て直すことができた」とチームワークを誇った。大城里緒主将は「自分たちで課題を考え、声掛けしながら練習してきた」と積み重ねを強調する。

 リベロの豊島りこは「私がレシーブできない時も周りの選手がつないでくれた。チームとして成長できた」と実感を込めた。
 (大城三太)