琉球新報社 
【宜野湾】インターネットを活用した社会に対応し、「これからのITは外注の時代だ」と新しいスタイルの働き方を提案する人がいる。「Team Ryukyu（チーム琉球）」を運営する個人事業主の知念勇樹さん（37）＝宜野湾市出身＝だ。チーム琉球は、ITに関する課題やニーズに応えるため、IT業界の各分野で活躍する全国トップレベルの人材を起用し、案件ごとにプロジェクトチームを編成する。企業や行政などの依頼主と一緒に目的を達成するというシステムだ。
「ネット販売をしたい」「自社メディアを作りたい」など、販路を広げたり、広告宣伝をする際にインターネットの活用は有効的とされる時代。チーム琉球は、サイト制作やサイトの分析、ウェブマーケティングなど各分野のプロフェッショナルが一つのチームを組み、SNS運用やウェブ関連などのサイトを作り上げる。
知念さんは名桜大を卒業後、東京の一部上場のIT企業に就職、営業畑を歩んだ。29歳で帰沖。昨年6月にチーム琉球の運営を始めた。フリーランスで働く人の働き方にも注目しているという知念さん。「フリーランスの人は知識や技術力に富んでいる一方で、営業力が薄く収入につなげきれていないケースがある」と指摘する。これまで培った営業のスキルやノウハウを生かして営業に関するオンラインセミナーも開いている。
知念さんは「沖縄の市場に全国のトッププレイヤーが参入することで沖縄の社会全体のレベルが上がり、生産性の向上につながる。沖縄の社会を変えたい」と話した。
知念さんは24日、午後2時と午後10時からの2回、営業力を高めるためのオンラインセミナーを開く。参加無料。
申し込みは「Team Ryukyu」のHPまたはhttps://lin.ee/p2fzRZXから申し込みできる。
（中川廣江通信員）
