空港での無料検査、延長を 玉城知事が全国知事会で訴え 法整備の必要性にも言及


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全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部で発言する玉城デニー知事=15日、県庁

 玉城デニー沖縄県知事は15日、全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部会合にビデオ会議システムを通じて出席し、羽田空港などから沖縄へ移動する旅客らに国が提供する出発前無料検査について、2月末までとなっている期間を3月以降も延長するよう訴えた。合わせて長距離移動をする際は出発地無料検査が可能となるよう法整備の必要性にも言及した。

 ワクチン3回目接種の加速化に向けては、異なるワクチンの「交互接種」の有効性と安全性を示すことや職域接種に使用するワクチンの提供を求めた。重点措置の解除については「16日に県対策本部会議を開いて総合的に判断したい」と述べた。

 出席した他の知事から「まん延防止等重点措置は、実態に即していない」と疑問視する声が相次いだ。オミクロン株への感染は、学校や高齢者施設で拡大しているのに、対策の中心が飲食店になっているのが理由だ。

 吉村美栄子山形県知事は、県内で感染拡大が起きているのは学校や保育施設、高齢者施設が大半で、飲食店が主ではないと説明。伊原木隆太岡山県知事も「オミクロン株の特徴と、まん延防止措置の仕組みが合っていない」と同調した。