大城貴史「20代の証を作りたかった」 初のベストアルバム発売


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23曲入りの初のベストアルバム「立春のとき」を発売したシンガーソングライターの大城貴史(Photographer:macoty)

 西原町出身のシンガーソングライター大城貴史(たかふみ)が初の2枚組ベストアルバム「立春のとき」を3日、発売した。昨年、アルバム制作に向けてクラウドファンディングで集まった支援で制作した。大城は「20代の証しになるものを作りたかった。形になった時の瞬間がたまらなかった。今年はCDを持ってライブがしたい」と話し、感謝した。

 4人組ボーカルグループ「Sky’s The Limit(スカイズ・ザ・リミット)」を解散後、大城はソロプロジェクトを開始し、現在は、神奈川県に移住し、沖縄と2拠点で活動している。

 アルバムには大城が20代で制作した恋愛・応援ソングなど、これまでに制作した楽曲すべてを詰め込んだ。

 収録曲の「1972」は、沖縄の曲を作りたいと元スカイズ・ザ・リミットの前田秀幸と制作した反戦歌だ。大城は親から当時の社会情勢が変わったことによる戸惑いをよく聞いていたという。「本土復帰はとても特別なものだと思った。1972はすごかったんだと残したかった」と話した。

 6日には、北谷町のライブハウスモッズでフルバンド編成によるリリースライブを開催し、公演の映像は4月上旬にDVD化する。

ベストアルバム「立春のとき」ジャケット

 CDは23曲入り。税込み4500円。大城のオンラインショップで販売している。各種サブスクリプションでもダウンロードできる。CDの購入はhttps://www.takafumi-oshiro.com/shop-ka53p参照。