中華航空が1年ぶり台湾貨物便 那覇空港、来月3日


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コンテナ搭載可能な中華航空のエアバスA330-300(提供)

 台湾の中華航空が3月3日に、台北と那覇空港間の貨物便を1往復運航することが16日までに分かった。同社の沖縄路線の貨物便運航は約1年ぶり。使用機材はコンテナを搭載可能な大型機エアバスA330-300で、県内輸出事業者からは歓迎の声が上がった。

 同便は台北と那覇空港を往復し、貨物はその後、中華航空の香港やシンガポール行きの海外路線に積み替えられる。

 同貨物便を利用する予定の県内輸出事業者は「国内線経由ではサツマイモ類などの輸出が難しいが、国際直行便を使うと出しやすい」と歓迎した。その上で「今後もぜひ継続してほしい」と強く望んだ。

 運航を支援する県は「ぜひ多くの貨物を輸出できるよう、荷主や輸出事業者、物流事業者に利用してもらいたい」と話した。県は17日に、県内輸出事業者らを対象に同貨物便の説明会を開く。

 2022年度以降の運航計画について、県商工労働部アジア経済戦略課の担当者は「現時点では未定。新型コロナの状況や国の方針を見据えながら、引き続き関係者と連携して取り組んでいきたい」と話した。

 新型コロナウイルス対策に伴う入国制限措置で、20年3月以降那覇空港の国際線は全便運休となっている。中華航空は同年12月から21年3月まで、那覇空港との間で定期的に旅客機を使用して貨物便を就航していた。 (呉俐君)