南風原の工芸・芸能を応援 CF立ち上げ青年会と絣組合に寄付へ


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南風原の観光大使の2人(両端)と南風原町青年連合会会長の新垣希生誠さん(左から2人目)、GEENOの宮城秀行さん(同3人目)=10日、南風原中央公民館

 【南風原】南風原町出身で、アパレルブランド「GEENO」のディレクターを務める宮城秀行さん(24)=東京在住=は「南風原町伝統工芸復興クラウドファンディング」を立ち上げ、南風原町青年連合会と琉球絣事業協同組合に寄付する予定だ。

 南風原町青年連合会会長の新垣希生誠(きおなり)さん(24)は、コロナ禍で地域の夏祭りや十五夜祭等の行事が中止となり、伝統エイサーや獅子舞、棒術、旗頭などができず、青年会のメンバーも減少した。また、地域の人たちも伝統芸能を知る、見る機会が減っていることを受け、県外でアパレルブランドを立ち上げた友人の宮城さんに相談した。

 宮城さんは「沖縄を離れて沖縄の良さを改めて感じた。私自身知らなかった伝統文化を少しでも多くの人たちに知ってほしい。また、自分が育ってきた地域に少しでも恩返ししたい」と思いを込めた。

 このプロジェクトでは、南風原町青年連合会が今年の春から夏を目標に町内の小中学校でエイサーなどの演舞を行う予定だ。支援者には、撮影した演舞の動画配信と、南風原町の伝統工芸品やオリジナルTシャツなどの返礼品が送られる。

 南風原町青年連合会事務局長の仲村渠航基さん(24)は「今回のプロジェクトでは小中学校での演舞を予定しているが、将来的には第2回、3回とこども病院や福祉施設なども回り、多くの人たちを元気づけていきたい」と語った。

 目標金額は200万円、3月7日が期限。問い合わせは(電話)080(6482)2422(新垣会長)。

 メールアドレスはgeeno.store@gmail.com クラウドファンディングはhttps://camp-fire.jp/projects/view/542636から。
 (岸本新通信員)