かまぼこ製造業など16社が加盟する県蒲鉾(かまぼこ)水産加工業協同組合(金城球二代表理事組合長)は17日、かまぼこやちくわなどの水産ねり製品の製造コストの継続的な高騰を受け、県内メーカーが直面する厳しい状況について発表した。同組合の金城太参事は「値上げせざるを得ない。適正価格について、ぜひ消費者に理解してもらいたい」と求めた。
日本かまぼこ協会によると水産ねり製品の主原料の冷凍すり身は、大半を輸入に頼っている。米国産スケトウダラのすり身は2021年3月に輸入平均単価が前月比20%増の1キロ当たり365円に上昇し、その後7カ月連続で前年を上回る高値となっている。
大豆や原油なども上がり、価格維持の企業努力は限界に達しているという。
既に一部では値上げが行われている。県内メーカーは、3~4月に5~15%程度の値上げを量販店などと交渉しているという。金城参事は「値上げしないと、生産するほど赤字になる。ぜひ理解してもらいたい」と話した。
(呉俐君)