首里城復元へ地下に防火水槽を新設 技術検討委、防災強化を最重要事項に


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再建に向けた作業が進む首里城=2021年10月(小型無人機で大城直也撮影)

 国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」防災ワーキンググループ(高良倉吉委員長)の第5回会合が17日、那覇市内であり、首里城施設内に消火・防火用の地下式水槽を新設することなどを確認した。

 火災前の首里城内の防火・消防水槽は、焼失した二階御殿に備えられていた水槽(162トン)のみだった。今回の復元では消防庁の提案を踏まえ、消火設備を増強する必要があることから、既存の施設に加えて新たな水槽を設置することを決めた。

 新設水槽の延べ面積は131平方メートルで、消火水槽200トン、防火水槽80トンを備える。高良委員長は「防災設備の強化は最重要事項の一つ。場外からの見え方など景観にも配慮した設計となる予定だ」と説明した。
 (当銘千絵)