市民がハッピーで住みやすい街にするには? シビックテック学び、多彩な提言 宜野湾


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オンライン上で開かれる「シビックテックによる市民協働まちづくり講座」の最終報告会=5日(動画より)

 【宜野湾】情報通信技術(ICT)で地域課題の解決策を学ぶ「シビックテックによる市民協働まちづくり講座」(主催・宜野湾市)の最終発表会が5日、オンラインであった。約40人の受講生が8グループに分かれ、公共交通や観光、教育などの各分野からシビックテックを活用したさまざまな提言をした。

 シビックテックは、市民自ら望む社会をつくる活動と、そのためのテクノロジーを指す。講座は、国内のシビックテック第一人者である福島健一郎さん(アイパブリッシング代表)が講師を務め、計8回開催された。

 多文化共生をテーマにしたグループは、外国人と地域の交流を図るため、生活情報を集約したサイトやアプリを提供することを提案した。発表したタムリンソン・マリサさんは「人々のつながりや交流を生み、市民全員がハッピーで住みやすいまちづくりを目指す」と強調した。

 新型コロナウイルス対策に取り組んだグループは、各機関の発信情報があふれている課題を挙げ、各情報を絞り込みまとめたサイトの構築などを提案した。安藤陽さんらは「情報収集・提供の形を一歩前進させ、感染症に強い社会の基盤づくりをしませんか」と呼び掛けた。

 (金良孝矢)