ハンドボールの第55回県総合選手権最終日は20日、沖縄市の県総合運動公園体育館で開かれ、男子はTYFCが27―19でエレメンツに勝利して栄冠を手にした。
女子は宜野湾ガスが16―11で那覇西クラブを下し、頂点に立った。
マスターズの部は糸満クラブOB、50代以上のマスターズ50sの部は沖縄教員が優勝した。
昨年結成されたばかりの若手チーム、TYFCの勢いが止まらなかった。前半で5点差を付けると、後半もエレメンツの守備をかわして次々とシュートを決めた。試合最終盤の5分間は7人攻撃を仕掛け、6人が得点を挙げた。キャプテン代理の金城武浩は「ポストプレーを中心にした試合ができればと思っていた。その結果が良い方向に転がった」と振り返る。
強さの秘訣(ひけつ)はメンバーの結束力にありそうだ。所属選手の大半は浦添市内の中学・高校の同級生で、仲の良いメンバーで構成している。私生活でも交流があり「サインプレーを合わせることなく、和気あいあいとやっている」(金城)。試合では手前にパスすると見せかけて、後方にボールを回してシュートを決めるなど、チームワークの良さを生かした技も炸裂(さくれつ)した。
今大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で参加チームが少なく、強豪の出場はなかった。友利勇太選手兼監督は「4月、9月と大会が続くので、どんどん勝っていきたい」と意気込みを語った。
(比嘉璃子)