地域再生大賞、優秀賞2団体に贈呈 ランチサポートと井戸端会議


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おきなわこども未来ランチサポートを運営する琉球新報社の(右から)潮平芳和常務と日本郵便沖縄支社の久田雅嗣支社長、おとなワンサードの富田杏理代表に表彰状を手渡す琉球新報社の松元剛編集局長=16日、那覇市東町の日本郵便沖縄支社

 地域づくりに成果を上げた団体を地方新聞46紙と共同通信が表彰する2021年度の第12回地域再生大賞で、県内から優秀賞に輝いた「おきなわこども未来ランチサポートコンソーシアム」(那覇市)と「1万人井戸端会議」(同)に、表彰状が18日までに贈られた。大賞に輝いたのは「河原部社」(山梨県韮崎市)で18日、山梨日日新聞社(甲府市)で表彰式が開かれた。大賞の副賞は100万円。

 「おきなわこども未来ランチサポートコンソーシアム」は、企業などから寄付された食料品などを子ども食堂をはじめとする子どもの居場所などに寄付する活動を展開している。おとなワンサードと日本郵便沖縄支社、琉球新報社が運営している。

沖縄タイムス社の西江昭吾編集局次長(右)から表彰状を受け取る「1万人井戸端会議」代表の南信乃介さん=10日、那覇市の繁多川公民館

 日本郵便沖縄支社の久田雅嗣支社長は「県の事業にもなり、多くの人に認めてもらうほど成長した」と受賞を喜んだ。おとなワンサードの富田杏理代表は「受賞がこの活動を知ってもらえるきっかけになればうれしい」と語った。

 「1万人井戸端会議」は、那覇市の繁多川公民館や学童クラブの運営を通して、乳幼児から高齢者まで地域住民が交流できるように活動している。代表の南信乃介さんは「全国の情報を受け取りながら、みんなが安心できる地域社会の場を広げていきたい」と意気込んだ。

 大賞の河原部社は、家庭でも学校でもない中高生の“第三の居場所”を若者たちが市街地で運営。イベントなどを通じてそれぞれの夢の実現を応援し、地域への愛着を育んでいる。6年目を迎え生徒約1700人が登録、職場体験や情報サイト運営を通じ、住民とのつながりを深めている。
 (狩俣悠喜まとめ)