競歩U20選抜大会、淺野(コザ高)5キロ県新で2位


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ラストスパートを仕掛けて2位の選手を追い抜きにいく淺野愛菜(右)=20日、神戸市の六甲アイランド甲南大学西側20キロコース(神戸新聞社提供)

 競歩の第33回U20選抜大会が20日、神戸市の六甲アイランド甲南大学西側20キロコースで行われ、女子5キロで淺野愛菜(コザ高)がロード県記録を1分24秒、塗り替える23分9秒で2位に入り準優勝した。県勢ではほかに仲間望郁(九州共立大)が39位、仲間郁舞(那覇西高)が52位だった。同日行われた第105回日本選手権20キロでは米須一清(九州共立大)が48位だった。

 ゴールまで残り500メートル。淺野愛菜(コザ高2年)が集団から抜けだし、ラストスパートを仕掛けた。約20メートル先にいる、2位の選手との差が見る見る詰まる。残り十数メートルで背中をとらえ、ゴール直前でまくった。目標の3位を超える準優勝。昨年12月のトラックに続いて、ロードでも県新記録を樹立した。今年の全国高校総体に向けて大きな弾みとなる結果を残した。

 2位集団で先頭を追っていたが、レース中盤にペースを上げた選手に引き離され、3位集団で残り1キロを迎えた。それでも気持ちを切らさず、他選手と競り合ううちに、2位との距離も縮まった。「行ける」。レース最終盤の500メートルで火が付いた。

 本格的な競技参加は2年になってからだが、徐々にスピードの乗せ方も分かってきた。今回、ラストスパートで勝負できたことには「スピードにも自信を付けることができたと思う」と手応えをつかんだ。

 今大会で優勝した大山(鹿児島)は高校1年で、全国大会で再び顔を合わせる可能性がある。「中盤のスピード力にまだ課題が残る。全国総体で表彰台に上がれるよう頑張っていきたい」と目標を掲げた。
 (謝花史哲)


▽男子20キロ (1)高橋(千葉)1時間19分4秒(48)米須一清(九州共立大)1時間35分24秒

▽U20女子5キロ (1)大山(鹿児島)22分46秒(2)淺野愛菜(コザ高)23分9秒=県新(39)仲間望郁(九州共立大)26分13秒(52)仲間郁舞(那覇西高)27分23秒