参院選に佐喜真氏で調整 知事選に西銘氏擁立論 自民党本部


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 7月に予定される参院選沖縄選挙区の自民側候補者選考を巡り、自民党本部が前宜野湾市長の佐喜真淳氏(57)の擁立に向けて調整を進めていることが22日までに分かった。党関係者によると、県知事選に意欲を示してきた佐喜真氏に対し、複数の党本部幹部が参院選出馬の方向で働き掛けを強めている。

 知事選については沖縄担当相を務める西銘恒三郎衆院議員(67)の擁立論が党内で強まっており、佐喜真氏が参院選に回る意向を固めた場合には知事選と合わせた人選作業が一気に進む可能性がある。

 ただ、佐喜真氏は本紙の取材などに参院選出馬の可否を明らかにしておらず、自民党県連を通じた意向確認が焦点となる。

 西銘氏もこれまで知事選出馬を重ねて否定しており、党内に別の候補者を模索する動きもある。

 関係者によると、自民党県連が参院選候補者選考のため19日に開いた役員会で、候補者として県連幹部らのほか佐喜真氏が推挙された。県連は26日の役員会で参院選候補者選考の対象者を決定するが、参院選挙区と同じ全県選挙の県知事選を経験している佐喜真氏が最有力視されている。

 参院選沖縄選挙区の「オール沖縄」側の候補として、現職の伊波洋一氏(70)が再選出馬を予定している。玉城デニー知事も開会中の県議会2月定例会で、2期目に向けた出馬意向を表明する見通し。 (大嶺雅俊)