琉球新報社 
サッカーJ2のFC琉球は26日午後3時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでジェフユナイテッド千葉とホーム開幕戦に挑む。22日は金武町フットボールセンターで練習し、連係プレーを中心としたメニューをこなした。喜名哲裕監督体制で開幕ダッシュを目指し、ホーム初戦で白星をつかむことができるか注目が集まる。
今季の主将は岡崎亮平が務める。「チームが苦しい時こそ、みんなに本音を伝えて共有したい」と、時には選手同士でぶつかる覚悟も示す。
喜名監督は、3季連続でチームをまとめてきた上里一将に「3年間すごく頑張ってくれた。チームのためにという思いで全ての気持ちが（主将という役割に）いく部分もあった」とその重責をおもんぱかる。「チームがずっと、かず（上里）に頼るのも良くないし、チームとして変化を求める時期でもあった」とし、「若い選手がチームを引っ張り、かずはフレッシュな気持ちで、プレーで全体を引っ張っていってほしい」と厚い信頼は変わらない。
千葉は昨季、終盤13試合を8勝5分けの無敗でシーズンを終えた。今季開幕戦は黒星としているだけに、より貪欲に勝ち点3を狙ってくることが予想される。
FC琉球は、アウェーでの開幕戦を引き分けたものの善戦した。合流期間が短い新加入選手が試行錯誤しながらも連係プレーでつなぎ、攻撃の形もつくった。喜名監督は「新加入だからとかじゃなくて現状でベストな選手を選んで戦った。守備の中でラインを下げずにコンパクトに戦おうと確認し合い、90分間ハードワークしてくれた」と一定の手応えを示した。千葉戦に向け「選手も高いモチベーションで取り組んでいる。複数得点を取りにいく」とチームが掲げる前への速いサッカーで初勝利を目指す。
（大城三太）
「本気の意味で仲良く、思い共有」岡崎新主将一問一答
岡崎亮平キャプテンへの一問一答は次の通り。
―主将を務めることになった。チームをどう見ているか。
「去年はチームとして流れが悪くなって負け始めた時に、個人個人の意識がばらばらになった。そんな時こそ率先して練習段階からポジティブな声掛け、姿勢を示していきたい」
―3年間主将を務めた上里一将選手について感じたことは。
「主将として一人で（責任を）背負い込んでいた部分もあるし、その弱さを見せない所も、かず君（上里）のすごい所でもある」
―チームをどうまとめていくか。
「僕は僕なりにその時に思った気持ちをしっかり伝え、監督とも話をして、本気の意味で仲良く、思いを共有できるようにしていきたい。うわべだけでは試合になるとうまくいかない。そういう意味でのコミュニケーションが大事。そこを意識していきたい」
―千葉とのホーム開幕戦に向けて抱負を。
「沖縄のサポーターに勝ち点3を届けることが大事。こだわって戦いたい」
