首里城正殿の「赤」はバクテリア由来だった 塗料「久志弁柄」の調査進める


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首里城正殿

 国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」彩色・彫刻ワーキンググループ(高良倉吉委員長)の第5回会合が24日、那覇市内で開かれた。正殿独特の赤色を表現する塗料「久志弁柄(べんがら)」について、久志(名護市)の水辺に存在する鉄バクテリア由来であることが分かり、適当な色味や粒度の調査を進めていることが報告された。

 前回の復元時は、正体を突き止められず使用されなかった。今回は塗料としての耐久性も含め、実際の使用に向けた実験が進められている。
 (当銘千絵)