玉城知事、那覇軍港訓練は「移設に影響」 浦添での機能強化を懸念 県議会代表質問


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇軍港に飛来したオスプレイ=2月8日午後4時55分ごろ

 県議会2月定例会は25日、代表質問最終日の質疑があり、県政与党と中立会派から計5人が登壇した。在沖米海兵隊が那覇港湾施設(那覇軍港)で航空機の離着陸を伴う訓練を実施したことを受け、玉城デニー知事は那覇軍港の浦添移設計画に「相当な影響を与える」との認識を示した。一連の訓練は那覇軍港の使用主目的を定めた5・15メモからかけ離れた使用方法だとして、「浦添に移設した場合でも同じ使い方がされてしまう。基地機能の強化となる」と強調した。翁長雄治氏(おきなわ南風)への答弁。

 さらに玉城知事は「人口が集中する地域に近い場所で非常に衝撃を受けている。移設協議会の中でも、懸念する意見が那覇市、浦添市からもあるのではないか」と指摘。県としても移設協議会の場で、基地機能強化に反対を申し入れる考えを示した。崎山嗣幸氏(立憲おきなわ)に答えた。

 沖縄戦で焼失した御茶屋御殿(那覇市首里)の復元について、県は2022年度からの沖縄振興計画には明記しない方針を示していたが、島袋善明土木建築部長は「新たな振興計画案に明記する方向で検討する」と撤回する姿勢を示した。上原章氏(公明)への答弁。

 このほか平良昭一氏(おきなわ南風)、大城憲幸氏(無所属の会)が質問に立った。
 (梅田正覚)