石垣市長選 「1票」求め最後の訴え


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 【石垣】石垣市長選は選挙戦最終日の26日午後、新人で前市議の砥板(といた)芳行さん(52)、4期目を目指す現職の中山義隆さん(54)の両候補者は市内で打ち上げ式を開いた。支持者らは勝利を信じ、候補者を激励した。(西銘研志郎、佐野真慈、大嶺雅俊)


砥板さん陣営 市民に市政取り戻す
 

最後の訴えに繰り出す砥板芳行さん=26日、石垣市真栄里の選挙事務所前

 砥板芳行さんの打ち上げ式は午後5時から市真栄里の選挙事務所前で始まった。支持者は赤いはちまき姿で次々と駆け付け、事務所前の国道沿いに立ち、行き交う車に支持を訴えた。

 「トイタ」コールが沸き起こる中、こみ上げる涙をこらえながら砥板さんが「市民の手に市政を取り戻そう」と訴えると支持者らは拍手で応え、市政刷新を誓い合った。

 砥板さんは掲げた130の公約について「石垣市が抱える課題を解決する政策であり、未来の石垣市をつくる政策だ。必ず実現させる」と声を振り絞った。

 陣営が合言葉にしてきた「チェンジ市政」のコールが響き渡る中、選挙カーに乗り込んだ砥板さんは、拳を高く突き上げて支持者に応えながら最後の遊説へと繰り出した。


中山さん陣営 日本一幸せなまちを
 

最後の訴えに繰り出す中山義隆さん=26日、石垣市の平得交差点前

 午後6時半から平得交差点前で始まった中山義隆さんの打ち上げ式。緑の鉢巻きを巻いた支持者らは交差点の四隅を埋め、「脱・コロナ」などの文字が書かれたのぼり旗でアピールし、交差点を通過する車に支持を訴えた。

 中山さんがマイクを握ったのは午後7時ごろ。辺りはすっかり暗くなっていたが、支持者たちはライトで照らされた中山さんの姿に熱い視線を送っていた。

 中山さんがこれまでの実績や政策を訴えると、大きな拍手で応えた。演説を終えた中山さんは最後の訴えに出るため選挙カーに乗り込んだ。

 選挙戦で訴え続けてきた「日本一幸せあふれるまち石垣市をともにつくっていこう」と呼び掛けると、支持者からは「ナカヤマ」コールが巻き起こった。