FC琉球の赤嶺、地元でプロ生活に幕 沖縄を代表するストライカー、すがすがしい表情


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引退セレモニーで県出身選手と記念撮影に納まる赤嶺真吾選手(右から2人目)=26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)

 引退セレモニーの赤嶺真吾(38)=小禄中―鹿児島実業高―駒沢大出=は、すがすがしい表情だった。FC琉球での1年を振り返り、「地元でプレーできる喜びをかみしめ、1分でも1点でも多くという思いだった。今まで育ててくれた指導者や友人、家族の前のプレーできたことが一番よかった」と語った。

 那覇市出身のFWで沖縄を代表するストライカー。琉球に移籍した2021シーズンは27試合に出場し、3得点の成績を残した。温和な語り口だが、「16年間、FWというポジションで生き残ってきた」という言葉にはプロの厳しい世界で戦い続けた自負が込められていた。

 FC東京、ベガルタ仙台、ガンバ大阪時代のJ1では249試合、68得点。ファジアーノ岡山、FC琉球でのJ2は179試合、20得点の成績だった。昨季最終戦、2―1で勝利した栃木戦では決勝点となる2点目をゴールに押し込んだ。「FWをやってきてよかった」と自身もサポーターにとっても忘れられない最後のゴールとなった。

 指導者の道も考えており「サッカーに関わり、自分の考えや経験を一つでも多く伝えていきたい」と次のステップへ向け、歩き出した。

 (大城三太)