石垣市長選、最後の訴え コロナ対策、振興に審判 候補者が語ったことは


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 【石垣】27日投開票の石垣市長選は、新人で前市議の砥板芳行氏(52)、4期目を目指す現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が激しい一騎打ちを展開してきた。自公政権との連携を推進してきた現市政の継続か、保革相乗りで12年ぶりの市政交代がなるのかどうかが焦点となる。選挙戦最終日の26日午後、両陣営の打ち上げ式には多くの支持者が訪れ、候補者の最後の訴えに耳を傾けた。(西銘研志郎、佐野真慈、大嶺雅俊)


砥板芳行氏 夢ある市政 実現
 

ガンバロー三唱する砥板芳行氏(中央)と支持者=26日午後5時45分、石垣市真栄里の選挙事務所前

 私たちは、これまでになかった石垣市の政治をつくろうとしている。歴史に残る選挙で勝利し、市民の、市民による、市民のための石垣市を共につくっていこう。

 相手は3期12年(市長を)務めたモンスターだ。簡単に倒せる相手ではない。しかし今日、相手候補の背中に手が届いた。私たちはまだ勢いがある。130項目の政策、四つの約束を実現しなければならない。今の市が抱える問題課題を解決する政策であり、未来の、夢の石垣市をつくる政策でもある。

 分断されたこの島を修復し、新型コロナも乗り越えるために心を一つにして未来の石垣市をつくれる体制ができた。実現するためには当選しなければならない。今こそチェンジ市政。石垣市の新しい夜明けは間もなく訪れる。勝たせてほしい。
 

 砥板芳行氏(といた・よしゆき) 1969年10月生まれ。市登野城出身。東京デザイナー学院中退。八重山青年会議所理事長などを経て、2010年市議選で初当選。3期目途中で辞職。

市民の声を実現

 次呂久成崇県議 市民の声が詰まった政策を実現できるのは砥板氏しかいない。力を合わせ新しい石垣をつくろう。
 


中山義隆氏 経済と生活 元に
 

ガンバロー三唱する中山義隆氏(中央)と支持者ら=26日午後7時半、石垣市の平得交差点前

 3期12年、皆さまの力をもらい、この石垣を順調に伸ばすことができたと自負している。それが新型コロナウイルスが入ってきて経済が大変厳しい状況となった。市民生活もさまざまな制約の中で厳しい2年間を我慢してもらっている。今の落ち込んだ経済、市民生活、これを何としても元に戻さないと、これまでやってきた仕事が全部水の泡になってしまう。これでは終われない。

 まずはワクチン接種をしっかりと進め、3月末までに打ちたい方ほぼ全ての人に打ってもらう。コロナに対して抵抗力のある街をつくり、4月からは観光客を呼び戻す。

 石垣はまだまだ発展する。選挙後は5万市民がコロナから立ち直り、前を向き目の前の光に向かってしっかり進んでいく石垣市をつくる。皆で石垣市を良くしていこう。
 

 中山義隆氏(なかやま・よしたか) 1967年6月生まれ。市登野城出身。近畿大卒。八重山青年会議所理事長、石垣市議などを経て、2010年の市長選で初当選し、現在3期目。
 

石垣をV字回復

 大浜一郎県議 中山氏は必ず石垣市(の経済)をV字回復させる。熱い心を持ち、明日は必ず勝利の万歳をしよう。