「日本一幸せあふれるまちを」石垣市長に4選の中山さん、経済回復へ決意


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当選確実の報を受け、支持者から花束を受け取る中山義隆さん=27日午後10時すぎ、石垣市浜崎町の選挙事務所(ジャン松元撮影)

 保守候補と保革合同で擁立した候補の一騎打ちとなった石垣市長選。現職の中山義隆さん(54)は、新人の砥板芳行さん(52)を破り4選を果たした。選挙戦では3期12年の実績や自公政権とのパイプをアピールし、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ市経済の回復を有権者に訴えた。「日本一幸せあふれるまち石垣市」の実現に向け、決意を新たにする。

 市浜崎町の中山さんの選挙事務所に当選確実の一報が入ったのは午後9時40分ごろ。硬い表情で地元ケーブルテレビの画面を見つめていた中山さんだったが、当確が出るとガッツポーズをし、喜びを爆発させた。選挙事務所は歓喜に包まれた。

 事務所に集まった支持者らに感謝を伝えると、「ナカヤマ」コールがわき起こり、大きな拍手や指笛が鳴り響いた。「景気回復に向けたコロナ対策を、より一層進めたい」。コロナ禍で落ち込んだ市民生活を取り戻すため、市民の期待に応える覚悟を示した。

 相手候補の砥板さんは、これまで中山市政を支えてきた与党市議で、野党と手を組んだことへの危機感もあった。新人時代には当時の現職の多選を批判し当選した経緯もあり、自身への多選批判の声も強かった。多くの不安を抱えながらの選挙戦だったが、勝利を手にすることができた。
 (西銘研志郎)