DV被害者を包括支援 豊見城市役所にあす窓口開設


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 【豊見城】豊見城市は3月1日から、ドメスティックバイオレンス(DV)被害者を支援するための窓口「市配偶者暴力相談支援センター」を市役所2階に設置する。県内市町村では初の取り組み。市の女性相談員が被害者の相談を聞き、支援に関する情報の提供や申請手続きの援助、警察、裁判所、弁護士事務所への同行支援などをする。

 DV被害者は避難しても新たな住所登録が難しく、健康保険や年金などの届け出、児童手当ての振込先変更などができない場合がある。各種手続きをするには「相談事実証明書」の発行が必要となる。これまで県の配偶者暴力相談支援センターで発行していたが、3月から市役所でできるようになる。

 同センターは都道府県に設置義務があり県内には6カ所ある。一方、市町村の設置は努力義務となっている。

 市は被害者やその子どもを守る観点から、裁判所が出す加害者の接近禁止や住居退去といった、保護命令に必要な書類を集めることや裁判所への提出などの支援もする。

 問い合わせは市子育て支援課(家庭児童相談室)。相談受付時間は休日を除く平日午前9時~午後4時半。(電話)098(840)5633。  (照屋大哲)