琉球新報社 
日本ハンドボールリーグ（JHL）第23週第3日の27日、男子の琉球コラソンと女子のザ・テラスホテルズは名護市の21世紀の森体育館でそれぞれホーム戦を行った。琉球コラソンは暫定3位のジークスター東京に24―30で敗れ、2連敗で今季3勝15敗1分けとなった。順位は10位のまま。ザ・テラスホテルズは暫定5位のイズミメイプルレッズに16―27で完敗。4連敗で今季1勝14敗となり、順位は10位のまま。コラソンは後半に東京のサイドや高さのある攻撃に苦戦し劣勢を覆せなかった。東京は県出身の東江雄斗、東長濱秀希、伊禮雅太、GK宮國央芽が出場し、攻守で活躍した。次戦が最終戦となるコラソンは3月5日午後1時から県立武道館アリーナで北陸電力とホーム戦を行う。テラスは同1日午後6時半から名護市の21世紀の森体育館で、オムロンと対戦する。
個々が持つ得点能力の高さを見せつけられた。琉球コラソンは守りからの速攻や俊敏性を生かした突破で対抗したが、ここ一番でのゲーム運びや高い得点力で徐々に引き離され、力及ばなかった。
日本代表経験者を数多く擁する東京。高さもコラソンを上回る。それでも前半から激しく積極的な守りで簡単には隙を与えなかった。中盤以降、GK衣笠友貴が左サイドからのシュートを立て続けに阻止するなど好セーブを連発し、流れを引き寄せ、最大5点差から1点差まで詰め寄った。
しかし前半残り5分から東京のギアが上がる。再び3点リードされると、後半も両サイドから崩され、攻撃も失速した。その後、終始劣勢を強いられたが、主将の東江太輝が5点を挙げて何とか追い上げを図った。東京の司令塔で弟の雄斗との1対1でも得点を奪うなどホームでの意地を見せた。
東江太は開幕時に比べ、手応えを感じつつも、「もっと早い時間帯で打開策を打てないと勝ちにつながらない」と課題を見つめ直す。ホームでの今季最終戦に向け「成長した姿を見せる最後のチャンス。高いところ目指していきたい」と勝ち方にもこだわった白星を誓った。
（謝花史哲）
▽男子
ジークスター東京（30）
30―24（14―11,16―13）
琉球コラソン（7）
【評】琉球コラソンは前半、GK衣笠友貴の好セーブが光った。
しかし後半は両サイドから攻めたてられ徐々に劣勢に。反撃に出るも、東京の長身を生かした高さのある攻撃を止められず巻き返せなかった。
◆粘り強く戦った
黄慶泳監督の話 力の差があるのは素直に認めて、いかに60分間、粘り強く戦うかがテーマだった。思った通りの展開が訪れたと思うが、チームは諦めずに頑張ってくれた。そこは評価したい。
